(1) プレス式継手 (かしめ式継手)
- 欧州では70%程度のシェアを占める実績のある継手方式。
- 継手部を機械的にプレスし接合する方法。
- 止水はO-リングによる。
- 専用工具が必要。
・ 管端矯正器 ― 管の接合端部を真円に近い状態にし、内面をベベルエンド(面取り)にする。
・ プレス工具 ― 管と継手をプレスすることにより接合する工具。
接合例 プレス式継手(例) |
管を専用パイプカッターで直角に切断 |
|
管端矯正器による真円化+面取り作業 |
|
プレス工具にて接合 |
|
・接合完了状態
|
|
|
|
(2) ワンタッチ式継手
- 特別な専用工具は必要なく、管端矯正器のみで簡単な接合作業。管端矯正器は、管の接合端部を真円に近い状態にし、内面をベベルエンド(面取り)にする。
- 継手に管を手動でワンプッシュ接合する方法。
- 止水はO-リングによる。
接合例 ワンタッチ式継手 (例) |
管を専用パイプカッターで直角に切断後 管端矯正器による真円化+面取り作業 |
|
管を継手の所定の位置まで、手動で差し込む |
|
|
|
(3) プッシュフィット式継手
- 管端にアダプターを差込みモジュールを介して接合する方法。
- 特別な専用工具は必要なく、管端矯正器のみで簡単な接合方法。管端矯正器は、管の接合端部を真円に近い状態にし、内面をベベルエンド(面取り)にする。
- 止水はO-リングによる。
|
|
(4) スライディングスリーブ式継手
- 管の形状記憶性とスライディングスリーブによる圧縮を利用して止水する方式でO-リングレス。
- 継手部の圧力損失が極小で、継手部での流れの乱れなどが発生しない。
- O-リング止水の継手と異なり、システムの寿命がO-リングに支配されない。
- 専用工具が必要。
・ 拡管工具 ― 管端を広げる工具。
・ スライディング工具 ― スライディングスリーブを圧入する工具。
接合例 スライディングスリーブ式継手(例) |
管を専用パイプカッターで直角に 切断後、管にスライディング スリーブをセットし拡管 |
|
管に継手本体を挿入し スライディングスリーブ圧入作業 |
|
|
|
|
(5) タケノコ圧入式継手
- 面取り不要。
- 管矯正不要。
- 止水はダブルO-リングとタケノコ山による。
- 抜け止めはタケノコ山と強力2重バンドによる。
- 専用工具が必要。
接合例 タケノコ圧入式継手(例) |
バンドを管に取り付ける |
|
継手をセットする |
|
管をセットする |
|
挿入する |
|
|
|
(6) 転造式継手
- アルミを変形させOリングを圧縮する止水方式。
- 専用工具は必要ありません。
- 手締めをし、接合する方法。
接合例 転造式継手(例) |
管端矯正器による真円化+面取り作業 |
|
管の挿入 |
|
保護カバーの取り外し |
|
締め込み |
|
|
|
(7) バンドカシメ式継手
- 抜け止めは金属バンドを専用カシメツールでカシメるだけ。
- カシメツールは安価な手動式。
- 止水はダブルOリングによる
接合例 バンドカシメ式継手(例)
管を専用カッターで直角に切断後、専用矯正器による真円化+面取り作業 |
手動式面取り作業 |
|
インパクトレンチ式面取り作業 |
|
専用カシメツールによるカシメ作業 |
|
専用カシメツール姿図 |
|
|